「アパートの内見をする時に必要な持ち物は何だろう?」
「内見時のチェックポイントや所要時間はどれくらいだろう?」
このような疑問をお持ちの方に当記事では、アパート内見に必要な持ち物やチェックポイント、所要時間などをまとめました。
これからアパートの内見を行う方はぜひ、参考にしてください。
この記事の目次
アパート内見には事前予約が必須
大前提としてアパート内見は自薦予約が必須。
予約なしで内見に対応してくれることもありますが、不動産会社の繁忙期にあたる1〜3月は待ち時間が長くなります。
なので念のため、内見前に必ず予約しておきましょう。
ちなみに、内見の予約方法は非常に簡単。
下記いずれかの方法で内見予約ができます。
- 1.賃貸情報サイトを通してメールで問い合わせる
- 2.不動産会社に直接電話で連絡する
気軽なのは、賃貸情報サイトを通して問い合わせること。
問い合わせが完了すると、不動産会社の担当者から折り返しの連絡がきます。
そして双方で相談し、内見日時を決めます。
しかし担当者から連絡が届くまで、時間がかかる可能性があります。
なのでいち早く内見したい方は、不動産会社に直接電話で問い合わせる方がいいでしょう。
アパート内見当日の流れ
アパート内見当日の流れが下記の通り。
- 1.担当者と合流
- 2.希望物件の内見
- 3.担当者から説明
- 4.内見終了
- 5.手続きもしくは検討
それぞれの詳細を見ていきましょう。
1.担当者と合流
内見当日はまず、不動産会社の担当者と合流します。
不動産会社に行き、担当者の運転する車に乗って物件に向かうのが基本的。
物件に向かうまでの間は、周辺環境を見ておくといいでしょう。
- 施設の種類(コンビニやスーパー)
- 利便性(駅や施設までの距離)
- 交通量(車や人通りの多さ)
などなど。
これらをチェックしておくと、住んでからの生活をイメージしやすくなります。
2.希望物件の内見
希望物件に到着したら、いよいよ内見です。
実際に部屋を目にすると写真や画像とは違う印象を受けます。
想像以上に広く感じる、狭く感じるなど。
そして家具家電の配置イメージや導線、設備の使い勝手の確認も忘れてはいけません。
※内見時にあると便利な持ち物やチェックポイントは、下記の項目にてまとめあります。
3.担当者から説明
内見を行いながら、不動産会社の担当者からも説明があります。
物件の特徴や周辺環境、地域の治安についてなど。
疑問があれば些細なことでも、この時に聞いておきましょう。
※内見時に聞いておくことは、下記の見出しで詳しく解説しています。
▶▶アパート内見時に聞いておくこと3つ
4.内見終了
希望物件の内見が終了したら、続けて他の物件の内見を行うか、不動産会社に戻って今後の相談を行います。
内見を行う件数は個人差がありますが、2〜3件ほどが目安。
希望物件の候補が多いと内見にも時間がかかりますし、迷って決められなくなる恐れもあります。
なので多くの件数を内見するのではなく、事前に希望物件を絞っておくことがポイントです。
5.手続きもしくは検討
すべての希望物件の内見が完了したら不動産会社に戻って、担当者と今度の相談をします。
希望物件に入居する場合は、その旨を報告。
持ち帰って検討したい、もしくは今回見送りたい場合は、正直に伝えましょう。
アパート内見の所要時間はどれくらい?
アパートの内見にかかる時間は、希望物件によりけりです。
優先度が高く、この物件に住みたいという気持ちが強ければ、内見にかける時間も自然に長くなります。
個人差はあるものの、慎重に内見するなら30分〜40分ほど見ておくといいでしょう。
優先度が高くない、もしくは想像と違っていた場合は、5分〜10分ほどで済むこともあります。
移動時間も考慮すると、1件あたりの内見時間の目安は
- 短ければ30分以内
- 長ければが1時間ほど
が目安になります。
複数の物件を内見する場合は、半日かかる可能性もあります。
なので時間に余裕を持ち内見に臨みましょう。
アパートの内見をする時間帯はいつがいい?
また内見をする時間帯は、あなたがいつも部屋にいる時間帯が理想。
例えば朝出勤して夜帰宅する場合は、夜を部屋で過ごす時間が長くなります。
なので夜に内見することで、部屋だけでなく周辺環境の状況も詳しく知ることができます。
また、状況より詳しく知りたい時は、日にちを分けて別の時間帯に内見するのも有効。
というのも曜日や時間帯によって状況は大きく異なるからです。
- 夜は人や車通りが多くうるさくなる
- 終末は入居者の友人が多く訪れる
- 土日は近隣の子どもたちが外で遊んでいる
などなど。
複数回の内見は面倒に感じますが、後悔せず新生活を始めるためにも、事前調査は念入りにしておくと安心できます。
アパート内見に必要な持ち物3つ
- スマホ
- メジャー
- 図面
この3つは必ず持っていきましょう。
持っていくべき理由と使用用途が次の通りです。
スマホ
いつも欠かさず持ち歩くスマホですが、アパート内見時も必須。
写真や動画を撮影したり、気になる点をメモしたり。
薄暗い時は懐中電灯代わりになります。
またコンパス(方位磁石)アプリを入れておくのもオススメ。
窓の方角を確認する時に役立ちます。
メジャー
メジャーを使う場面は主に3つ。
- 玄関→家具家電を搬入するため
- リビングやキッチン→家具家電の設置場所を確保するため
- 窓→カーテン設置のため
計測を怠ると、せっかく購入した家具家電を搬入できない、設置できない恐れがあります。
なので面倒臭がらずメジャーを持参し、必ず計測しましょう。
図面
図面は不動産会社が準備してくれますが、簡単な図面のこともあります。
なので念のため、部屋の間取り図面を印刷して持参すると安心できます。
図面に書かれている内容と実際の部屋に違いはないか?を確認するのはもちろん、気になった点や寸法などのメモを残しておくこともできます。
内見に持っていくと便利な持ち物
次に紹介する持ち物は必須ではないものの、あると便利です。
- メモ帳
- スリッパ
- 懐中電灯
- 方位磁石
- 水平器
それぞれの役割が下記の通り。
メモ帳
スマホや図面もメモ帳代わりになりますが、手書きに慣れている方もいるかと思います。
そのような方はメモ帳があると安心。
図面にもメモを残しておけますが、枚数や範囲に限りがあります。
その点メモ帳であれば自由に書き込めるので、事細かに情報を残しておきたい方には必須の道具です。
スリッパ
不動産会社が準備していることも多いですが、心配な方は持っていくと安心。
空室期間が長いと床にホコリがあることもあるので、スリッパがあるとそれを気にせず歩くことができます。
懐中電灯
薄暗い夕方や夜に内見する時は、懐中電灯があると助かります。
スマホを懐中電灯代わりに出来ますが、バッテリーが切れてしまうと使うことができません。
クローゼットの奥まで照らして確認できるので、あると便利な持ち物です。
方位磁石
スマホの方位磁石でも代用できますが、アプリを起動すると他の機能を使うことができません。
カメラを起動しながら、メモを入力しながら内見を進めたい時は、別途で方位磁石を持っていくと便利。
日当たりを確認する時などに役立ちます。
水平器
水平器もスマホアプリで代用できますが、方位磁石と同じ理由から別途で持っていくと便利です。
100円ショップなどで手軽に購入できますよ。
アパート内見時に必要な持ち物まとめ
アパート内見の必要な持ち物、あると便利な持ち物をおさらいしましょう。
- スマホ
- メジャー
- 図面
- メモ帳
- スリッパ
- 懐中電灯
- 方位磁石
- 水平器
スマホ・メジャー・図面は内見時に必須の持ち物。
内見前日までに準備しておくと、安心して当日を迎えられます。
メモ帳やスリッパなどは必須ではありませんが、あると便利な持ち物。
どれも100円ショップで手軽に購入できるので、万全を期したい方はぜひ、事前に準備しておきましょう。
アパート内見時のチェックポイント
- 1.扉のガタつき
- 2.部屋の臭い
- 3.間取り
- 4.汚れの有無
- 5.日当たり
- 6.設備の使い勝手
- 7.遮音性
- 8.搬入経路
- 9.コンセントの数と位置
- 10.通信環境(インターネット環境)
- 11.周辺環境
- 12.施設や環境
それぞれの詳細が次の通りです。
1.扉のガタつき
まず確認するのは玄関の扉のガタつきです。
扉の開閉はスムーズに出来るか、押した時にガタつきはないかなど。
また扉だけでなく、窓のガタつきも必ずチェックしておきましょう。
2.部屋の臭い
続いて確認するのは臭いです。
部屋やお風呂場、トイレ、クローゼットから悪臭が漂っていないか。
キッチンや洗面所の臭いチェックも忘れてはいけません。
いくら条件が良くても悪臭があると、生活していてストレスを感じます。
3.間取り
図面に記載されている間取りと違いがないか?チェックします。
この時、メジャーを利用してサイズを計測しておくと、家具家電の搬入やレイアウトを考える時に役立ちます。
4.汚れの有無
間取りと同時に汚れの有無もチェックしましょう。
リビングやキッチン、お風呂、トイレなどはもちろんですが、下駄箱やクローゼットも忘れてはいけません。
湿気がこもる場所はカビが発生しやすいので、必ずチェックを。
5.日当たり
洗濯物を乾かす時などに影響を与える日当たり。
夜に内見を行うとチェックできませんが、コンパス(方位磁石)はがあると日当たりをイメージしやすいです。
6.設備の使い勝手
チェックする設備は、
- インターホン
- 照明
- コンロ(IH)
- 水道
- シャワー
- トイレ
などがあります。
可能であれば水圧もチェックしたいところ。
問題なく作動するか、水圧は弱くないかなどを把握しましょう。
7.遮音性
遮音性をチェックする時は、壁や床などを軽く叩きます。
中身が詰まっているような音なら問題ありませんが、空洞になっている場合は注意が必要。
タイミングによっては隣や上下の生活音も聞こえるので、確認しておきましょう。
8.搬入経路
冷蔵庫や洗濯機などを搬入するには、経路の確保が必要です。
玄関の扉はもちろん、エントランスや階段、エレベーターがある場合はそこの計測も忘れてはいけません。
9.コンセントの数と位置
見落としやすいですが、様々な家電を設置する場合は必ずチェックすべきポイントです。
延長コードを使えばカバーできますが、見栄えが悪くなってしまいます。
家電の設置場所を左右するので、コンセントの数と位置は間取りにメモしておきましょう。
10.通信環境(インターネット環境)
インターネット回線が導入されているかは、物件によって異なります。
また導入されていても、階数によって電波の強さが異なることも。
導入されていない場合は自分で準備することになるので、必ずチェックしておきましょう。
11.周辺設備
部屋だけでなくアパート周りのチェックも欠かせません。
駐輪場や駐車場の広さ、ゴミ置き場の位置など。
ポイ捨てや収集日でないのにゴミが捨てられている場合は、マナー違反をする住人がいる可能性があります。
12.施設や環境
最寄り駅までの所要時間や、コンビニ・スーパーなどの立地も必ずチェックしましょう。
「駅まで徒歩○分」の記載は、1分あたり80m換算が目安。
また、銀行や市役所、病院などのアクセスも確認しておくといいでしょう。
内見時のチェックポイントをおさらい
改めてアパート内見時のチェックポイントをまとめておきます。
- 1.扉のガタつき
- 2.部屋の臭い
- 3.間取り
- 4.汚れの有無
- 5.日当たり
- 6.設備の使い勝手
- 7.遮音性
- 8.搬入経路
- 9.コンセントの数と位置
- 10.通信環境(インターネット環境)
- 11.周辺環境
- 12.施設や環境
チェックポイントが12個と非常に多いですが、引っ越してから後悔しないためにも、細かく確認しておきましょう。
アパート内見時に担当者に聞くこと3つ
内見を進める中で、担当者に下記3つのことを聞いておくと安心できますよ。
1.空室期間
空室期間とは、前の住人が退去してから今まで空室になっている期間のこと。
- 空室期間が長い=入居が決まらない理由がある
- 空室期間が短い=人気ですぐ入居が決まる
と推測できます。
空室期間が長く、しばらく入居されていない物件の場合は念のため、理由を確認するといいでしょう。
2.回転率
回転率とは、入退去のスパンのこと。
- 回転率が高い=入退去が頻繁
- 回転率が低い=入退去が少ない
となります。
なので回転率が高い場合は、その物件に住みにくい要因があるかもしれません。
回転率が高い理由と同時に、前の入居者の退去理由も確認しておきましょう。
3.近隣のクレーム
これまでに寄せられたクレームやトラブルの有無も確認しておきましょう。
ただ、近隣住民に関する質問は個人情報に関わります。
なので必ずしも、クレームやトラブルの詳細を教えてくれるとは限りません。
とはいえ質問するのは権利ですから、不安や心配を解消するためにも質問しておきましょう。
アパート内見なしでも契約できる?
希望物件の内見をせずとも、契約することはできます。
ただし、内見を行う不動産会社が多いです。
引っ越し先が遠いなどの理由で、気軽に内見できないこともありますが、それでも一度は内見した方がいいでしょう。
というのも、写真や動画と比べ実際に目にする方が、より多くの情報を得られるから。
物件に足を運ぶことで生活しているイメージがしやすく、周辺環境も詳しくチェックできます。
引っ越し後に後悔しないためにも、アパートの内見を行いましょう。
アパート内見の後に契約を断る場合の手順
「希望物件の内見をしたけど、条件が合わないから契約を断りたい」と思った場合。
担当者に断りの連絡を入れることに、抵抗があるかもしれません。
しかし連絡せずに放置していると、担当者から連絡が来ることもあります。
なので少し面倒だとしても、断りの連絡はするべきです。
「断るのは申し訳ない気がする…」
と思うところですが、不動産会社の担当者も断られるのは慣れています。
ですから断ることを決めたら、なるべく早めに連絡を入れましょう。
アパート内見後に断る時の注意点
内見後すぐに断る分には問題ありません。
しかし契約申込みをした後は注意が必要。
断りを入れるタイミングによっては、違約金が発生するからです。
違約金が発生するのは、契約書に署名・捺印を済ませ契約が成立した時。
契約成立後に断る場合は、違約金が発生します。
仲介手数料や礼金を支払っていた場合は返金されません。
なので迷っている場合はすぐに契約せず、じっくり検討してから手続きを進めましょう。
アパート内見の持ち物やチェックポイントまとめ
アパートの内見について詳しくご紹介してきました。
内見に持っていくべき持ち物は下記の3つ。
- スマホ
- メジャー
- 図面
そしてあると便利な持ち物が下記の5つです。
- メモ帳
- スリッパ
- 懐中電灯
- 方位磁石
- 水平器
スマホ・メジャー・図面あれば問題ありませんが、より念入りに内見を進めたい方は、メモ帳や懐中電灯なども持っていくと安心。
また、内見時にチェックしておきたいポイントが次の12個。
- 1.扉のガタつき
- 2.部屋の臭い
- 3.間取り
- 4.汚れの有無
- 5.日当たり
- 6.設備の使い勝手
- 7.遮音性
- 8.搬入経路
- 9.コンセントの数と位置
- 10.通信環境(インターネット環境)
- 11.周辺環境
- 12.施設や環境
内見時の参考になれば幸いです。